よく見もせずに「かため」の歯ブラシを買ってしまった。かたい。

堀江敏幸の『燃焼のための習作』を読んだ。『河岸忘日抄』に連なる長篇小説で、雨に閉ざされた探偵事務所を舞台とするワンシチュエーションものでありながら、これもまた『河岸忘日抄』とおなじように「移動」の物語であるといえそうだ。探偵、助手、依頼人のおしゃべりにのせ、「ずれ」をくりかえしながら、やがて「燃焼のための習作」にたどり着く。その道行きの偶然性、一回性に、いま、ここにいるわたしも偶然性と一回性の連なりなんだということに思い至る。装丁、フォントにも品があってよい。
燃焼のための習作 / 堀江敏幸 / 講談社


今期ノイタミナで放送されている『つり球』がおもしろい。釣りで地球を救う青春フィッシングアニメ(SF)なんだけど、完全にはまってしまった。限定版DVD予約済み。アニメのDVDそろえようと思ったの、はじめてだ。1、2話までは登場人物らの無神経さとか煮え切らなさにイライラしてたけど、もうね。。なにかに熱くなれるって、ほんとうにかっこいい。いろいろ言いたい。好きなもののことは、誰かに話したくなる。
アニメ『つり球』公式ウェブサイトはこちら