2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

うさぎ、ユニコーン、リボン、ワンピース、窓の外に見える森、色とりどりの石。モチーフを抜き書きするだけで、物語が含まれていく。 ASPIDISTRAFLY / A LITTLE FABLE

村上春樹の『おおきなかぶ、むずかしいアボカド』を読む。第一集にあたる『村上ラヂオ』は文庫で持っているけれど、せっかくなので単行本も買うことにした。(大人になるってこういうことだ)奥付は2001年6月20日の二刷り。 装丁はどちらも葛西薫。この10年…

『永遠の僕たち』のレヴューによく名前が挙がってくる40年前のアメリカ映画『ハロルドとモード』がDVDになるようだ。予約をすませ、あとは発売日を待つだけ。この映画のことは『ぽかん』という冊子の小特集で知り、いつか観たいと思っていた。まわりの映画好…

多和田葉子の『文字移植』を読む。『アルファベットの傷口』を改題したもので、ある小説を翻訳するためにカナリア諸島を訪れた「わたし」の物語が展開されていく。 において、約、九割、犠牲者の、ほとんど、いつも、地面に、横たわる者、としての、必死で持…

余命3ヶ月の少女と、死にとらわれた少年の恋物語――なんて書くと、大ヒットケータイ小説や「助けてください!」やあれやこれやを思い出してげんなりしそうだが、『永遠の僕たち』はなかなか、というよりも潔く「好きだ」と言ってしまおう。キャスト、映像、音…

「ご無沙汰しております。お元気ですか?」で書きはじめた年賀の挨拶状。本文は「すてきなあなたに」の誌面のような3段組みにし、レトロなカット図案集とフォトショップを駆使しながら(と言うほどでもないけれど)、「暮しの手帖」風年賀状を作り上げた。挨…