2011-01-01から1年間の記事一覧

仕事帰りにショッピングモールへ行く。年末だからか、親子連れにおじいちゃんおばあちゃんも加わって大変なにぎわいだった。年越しのお供に柚子酒、炭酸水、ピスタチオを買う。もちろんお蕎麦も。テレビがないので静かな年明けになりそう。紅白歌合戦も、「…

風邪をひいた。枕元に1.5Lのポカリスエットと読みかけの本やら雑誌やらを持ってきて、休み中ずっと寝ていた。

餃子を作るとき、いつもるきさんを思い出す。焼きたてのあつあつをお皿に山盛りのっけて、友だちのえっちゃんにふるまっている。高野文子の『るきさん』。そういえば長嶋有の『安全な妄想』にも、「餃子パーティ」について触れたエッセイがあった。曰く、「…

澁澤龍彦『高丘親王航海記』をモチーフとしたコンピレーション・アルバム『invisible folklore』

百萬遍の古本まつりへ。わたしが行った10月30日は生憎の天気で、ほとんどの棚に透明のビニールやブルーシートがかけられていた。雨粒のついたビニール越しに書名が歪んで見える。時折、思い出したように雨が降った。ずいぶん着込んで行ったのに足元から冷た…

“Scanwiches”:サンドイッチを縦にカットして断面をスキャン。

「七穀ベーカリー」の七穀食パンでサンドイッチを作る。岡崎公園アートフェスティバルをぶらぶらして買ってきたものだ。サンドイッチといえば村上春樹を思い出す。手もとの『カンガルー日和』をひらくと「スモーク・サーモン・サンドウィッチ」、「乾ききっ…

2012年の手帳とカレンダーを買った。はやく何事か書き込みたい。手帳はモレスキンのデイリーダイアリー。1日1ページで、おぉこんなにも毎日が、と思う。日本の代理店を通したものより、アマゾンで買ったほうが安いので取り寄せた。カレンダーはHutte Paper W…

誤魔化そうとする国と、隠そうとするメディア。なにも信じることができない。本を読んでいても、料理をしていても、そのときは一瞬忘れていても、不安が完全に消えることはない。私でさえそうなのだから、被災地の不安は計り知れない。底の見えない暗い海に…

アートとクラフトで、よい暮らし 油彩画・アクリル画・日本画・版画・写真・オブジェなどのアート作品 陶磁器・ガラス・糸・木工・革などのクラフト作品 古道具とアートな植物の販売やワークショップのコーナー second hand book sale(本の持ち寄り無人販売…

群像9月号に掲載された川上未映子の『すべて真夜中の恋人たち』を読んだ。『乳と卵』や『ヘヴン』、雑誌に寄せられたエッセイ。気がつき気がむいたものは読んできたけれど、彼女が描く物語の登場人物はほんとうによくしゃべるしよく泣く。他人とかかわりあう…

体調を崩したせいで、今年は下鴨の古本まつりへ行けなかった。約80万冊といわれる古書のほかに、かき氷やフランクフルトを売るちいさな売店もあって、下鴨納涼古本まつりは年3回行われる古書市のなかでいちばん「まつり」らしい。もう残念無念で仕方がない。…

7月24日正午、予告どおりテレビが映らなくなった。「ご覧のアナログ放送の番組は、本日正午に終了しました」という青い画面があらわれて、今はもう砂嵐だけを映している。むかし、あかちゃんに砂嵐を見せると泣きやむ、なんていうのをテレビでやっていた。音…

電子レンジのなかで小爆発を起こしているポップコーン。カーテンがまあるくふくらむ。風があるせいか、そう暑くない。洗濯機を買ってはじめてのいい天気。ベランダではためいて、洗剤のいいにおい。テレビの野球中継をアナログ放送終了の表示が邪魔をしてい…

鉱物、地盤竜の化石、SIRIUSのナンバー入り豆電球、冷たいひょうたんゼリー。物語に登場するいちいちに心うばわれる。コマツシンヤの『睡沌氣候』、読みました。ほんとう、いいなあ。いい買いものした。箱に詰めたお気に入りのものたちが語る、静かな夜の夢…

「こんなの買った覚えがない」ほどに日焼けたへんな色の扇風機によそよそしさを感じる。いつかのクウネルに暑い夏のすごし方が紹介されていたのを思い出して、めあてを本棚から出してきた。 窓の外にすだれをかけ、太陽光線や照り返しをやわらげる エアコン…

お給料日で気持ちが大きくなっているせいか、深夜にBOOKOFFのネットショップとAmazonを巡回して古書をいくつか注文した。娯楽が二千円弱ですむならば安いものだけれど、それが度重なるといけない。きのうは佐々木マキの『うみべのまち』を買ったし、フェリペ…

がたごと電車にゆられて久しぶりに町まで出てきた。鞄のなかには、岩波書店が発行している小冊子『読書のすすめ』が入っている。 マルイのFUTABA+へ。6階にある店舗のほかに、「好奇心の部屋」「恋愛」「休日」などのテーマで選書された本が、各階のパブリ…

くもり。訪ねてくるひともなく、のろのろとすごす。夕方になってようやく起きだして、本を返しに図書館へ行った。返却ポストに本を落とし、それらのちいさく乾いた音を聞く。つながれた茶色い犬の黄色い首輪。 1パック230円のいちごをひとつ買ってきて、ジャ…

『鉄腕アトム』や『ルパン三世』の音響デザインで知られる大野松雄の人生と、その功績に迫るドキュメンタリー映画『アトムの足音が聞こえる』。

引き出物のカタログギフトで注文していたディナープレートが届いた。想像よりもずいぶんと大きい。片付けるためには、棚に入っているほかの食器を取り出さなければならず、自然と面倒になって、いまでは作業台の上にでんと置いたままになっている。そうして…

暑いくらいの日。洗濯機をまわしているあいだに図書館へ行った。今回のタンタンは『めざすは月』、『月世界探検』の2冊。それから荻原魚雷の『古本暮らし』を借りた。向かい風に自転車を進めながら、頬があつくなっていくのがわかる。寄り道して買ったポカリ…

炭酸飲料に含まれる砂糖の量だとか、正しい検温の仕方だとか。保健室の前に掲示されているカラー刷りの健康新聞を、身体測定のあいまや注射へとならぶ列のなかからながめていた。モノに恋愛感情を抱く人がいるということを知ったのも、そんなぼんやりとした…

だいいち表紙が可愛らしい。花の咲いた緑の丘で、巻き毛のルイーゼとおさげのロッテが手をつないで笑っている。遠くにはみずうみとちいさな集落、あれがビュールゼー湖のほとりのゼービュール村だろう。村には少女たちが休暇中をすごす子どもの家があり、ル…

仕事帰りに図書館へ寄る。閉館まで悩んで、「タンタンの冒険」シリーズ2冊と、ケストナーの『ふたりのロッテ』、岸本佐知子編訳の『変愛小説集』を借りた。 福音館書店から全24作品が刊行されている「タンタンの冒険」シリーズ。ベルギーの新聞社で働いてい…

梨木香歩の『ぐるりのこと』(新潮文庫)や、早川茉莉の『玉子ふわふわ』(ちくま文庫)、オスカー・ワイルドの『幸福な王子』(新潮文庫)。銅版画家・南桂子の作品が装画に使われている本だ。今年は生誕100年にあたるようで、展覧会が開催されたり、MOEで…

カルチャー誌『リバティーンズ』をリニューアルした新雑誌で、今月15日に創刊準備号が刊行されたワンテーマ・マガジン『ケトル』。フリーペーパー『LOVE書店!』に雰囲気がそっくりだなと思っていたら、同じ編集人だった。嶋浩一郎。本屋大賞の立ち上げにも…

お弁当を持ってお花見に出かけた。携帯コンロでコーヒーを淹れる人、マクドナルドハンバーガーを食べる親子、人待ち風の外国人、川の向こう岸にはかわいい犬がいた。適当な石垣のでっぱりを見つけて腰をおろし、お弁当を広げる。風がびゅうびゅうと強く吹い…

はじめて入ったパン屋さんのドーナツがおいしかった。きつね色にまあるく、グラニュー糖でぴかぴかとひかっている。通りの西のつきあたりには桜の木。 みじかい春休みをとって、読むか寝るかしていた。奇妙な味の短篇を中心に、ジェラルド・カーシュ、ジュー…